第2章

第4話

「皆さん!!大変です…!!魔物の反応が…!」


「また!?今年は、多いわね…。」


「燐くんは、安全な場所に居て…!」


4人がスタジオを出て行くと、魔物の咆哮が遠くから聞こえてきた。


「ここで待っててって言われたけど…待ってるのも気が気じゃないよ…。」


燐は外へ飛び出し、魔物が居る場所まで走って行った。


「…ッ…!!今回の魔物は、一筋縄ではいかないわね…。」


「さすがの私達も…マズイ…かも…?」


「身体中の力が…抜けていく…。」


魔物にやられる寸前、覚悟を決めたその時、燐が4人の目の前にやってきた。


「燐…!!何で来たの!!来ちゃ駄目ってあれ程言ったのに…。」


「ノインさんを…皆を守りたかったから…!!」


燐の心に反応するかの様に、身に付けているペンダントが光り出した。


「嘘…!?ペンダントが光ってる!?あのペンダントには、魔物探知の機能しか付いていないはずなのに…!?」


燐のコスチュームが近未来的な物に変化していく。


「太陽と炎の力を持つ戦士、リン!ここに参上!!…………って、何だコレェェェ!?」


勝手に出てくる言葉とポージングに燐は、素っ頓狂な声を上げ、慌てふためく。


「ふふっ!燐の強い気持ちが未知の力を引き出したのね…!助けに来てくれて、ありがとう。」


ノインは、優しい微笑みを燐に向けた。


「ノインさん…。」


燐は、天使の様な微笑みをくれたノインに思わず胸がときめいた。


「燐、私と力を合わせて、あの魔物を倒しましょう!!」


「はい…!」


「ツイン・モード!!」

「燃えたぎる魂の歌と舞!」


ノインと燐は、情熱的な歌とダンスで魔物を翻弄していき、やがて叫び声を上げながら消え去って行った。


「あの2人、やるじゃん!」


アインツとルーナが顔を見合わせる。

そして、その表情はとてもニヤけていた。


「でもさ、2人共、距離感近付いてるの気付いてないのかなぁ?」


「いや、多分、ノインは気付いてるよ。私の勘は当たる。」


ツヴァイは、得意げな顔で2人を見守っていた。


「燐、今日は色々ありがとう。これ、助けてくれたご褒美。」


彼女の花の様な香りが鼻を擽ったその瞬間、燐の頬に温かく柔らかな物が優しく触れた。


「……!!ノインさん!?これって…!?」


燐の顔は、瞬く間に紅潮していった。


「…だって、あんな男らしい所見せられたら…好きになっちゃうじゃない…。」


ノインも顔を赤くし、頬に手を当てている。


「ノインと燐、2人共、顔真っ赤!可愛過ぎる!」


魔物を倒し、ひょんな事からカップル誕生。


皆で盛り上がっていた中、1人の男の影がツヴァイに近付いていた。


画像タイトルを入力…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る