…凌汰
第60話
「お願い、未来と付き合って…」
意味がわからなかった。
「…え?み、未来と…?え?」
「……」
「由希…先輩?」
俯く先輩の表情がわからないから。
なにを考えているのかも、なんでいきなりそんなことを言ったのかも。
全然わからなかった。
わからないまま、俺は先輩の綺麗な茶色い髪をジッと見つめていた。
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