第19話

少ししてから直ぐ、他の仲間と合流した。


「凌汰、おっせー!」


同じ1年で親友の平岡 志郎(ヒラオカ シロウ)が俺に飛びかからん勢いでやって来た。


「悪ぃ、ちょっと兄貴たちと話してた」


「あれ?その兄貴、キャプテンは?」



志郎は俺の後ろをキョロキョロと見渡した。


当然、まだ来ていない。


「兄貴は」

「お!鈴、はっけーん」


俺の声を遮って志郎は嬉々とした声を出した。


ま、こいつは兄貴のことなんかいまはどうでもいいんだろうな。

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