第17話
「あ!凌汰!来た来た」
試合会場の出入口で未来と鈴が俺を手招きしている。
「どした?」
「あのね、打ち上げ、わたしらも一緒に行くことになったんだ!」
いつも元気な鈴が今にも跳びはねそうな弾む声でそう言った。
それに落ち込んでいた気持ちが少し救われる。
「おお!そうなんだ。んじゃ、行こうぜ」
そうやって二人を促して足を進めようとしていたのに、
「───凌汰、あの、悠哉先輩は……?」
未来の言葉にその足の動きを止めてしまった。
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