第15話

そうやって、兄貴を通してでも俺を見ていてくれたことが単純に嬉しい。


でも。


「…あれも、兄貴が優秀なPG(ポイントガード)だからね、そのおかげ」



あくまでも俺と由希先輩の間にいるのは、


「───由希」


「あ、悠哉」


兄貴なわけで。


「今ね、凌汰にもおめでとうって言ってたとこなんだよ。第3Qの凌汰の活躍!凄かったじゃない?その話をしてたとこなのっ」


「──そっか」

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