第27章

第42話

式場の扉がゆっくりと開く…。


教会音楽のリズムに合わせながら、父とバージンロードを歩いていく。


一歩ずつ…愛しい人が待つ場所へ…。


大樹さんは、穏やかな微笑みを浮かべながら、私の手を取ってくれた…。


そして、誓いの言葉が始まる…。


「あなたは、新婦を病める時も、健やかなる時も、常にこの者を愛し、守り、慈しみ、支え合う事を誓いますか…?」


「誓います…!」


「あなたは、新郎を病める時も、健やかなる時も、常にこの者を愛し、守り、慈しみ、支え合う事を誓いますか…?」


「誓います…!」


「それでは、誓いのキスを…」


牧師さんの言葉に促され、ふわりとヴェールが外される。


大樹さんの唇が優しく私の唇に触れた…。


沢山の人々の拍手と歓声に包まれながら、私達は夫婦になりました…♡


ブーケトスの時間がやってきた。


沢山の来賓が待ち構えている…。


私が投げたブーケ、誰が受け取るかな…?ワクワク…。


「皆、準備は良い?」


りんごが放り投げたブーケは、天高く舞い、落ちていく…。


ブーケを手にしたのは、雪見副社長と未希先輩だった。


「幸せのブーケ、受け取ったぞ!」


「北斗…私達も幸せになろうね!!」


「あぁ…!勿論だ」


皆の笑顔と幸せが、紡がれていく…。

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