第27章

第41話

そして、陽の光が降り注ぐ晴れの日、教会で挙式の日を迎えた。


「りんごちゃん!準備できた!?」


あっ!未希先輩の声だ!


「はーい!」


扉を開けると、綺麗な純白のウェディングドレスに身を包んだ彼女りんごの姿があった。


「わぁ〜!りんごちゃん、綺麗!ウェディングドレス似合うね!!」


「未希先輩、ありがとう!

でも、そう言う、未希先輩だって、来月に雪見副社長と結婚ですよね!おめでとうございます!」


「ありがとう!」


未希先輩の表情も、幸せで緩んでいた。


何だか、とても幸せそう♡


その時、扉をノックする音が聞こえた。


「そろそろ、入っても良いかな?」


「あっ!大樹さんだ!どうぞ〜!」


扉が開くと、私は大樹さんに優しく抱き締められた。


「りんご…!凄く綺麗だよ…!!」


「ありがとう…♡」


「おいおい!二人共、まだ式始まってないぞ…でも、おめでとう…!」


雪見副社長は、私達の熱々ぶりにツッコむ。


そこへ今度は、大樹の父と母が姿を現した。


「りんごさん、大樹を選んでくれてありがとう。これから、末永く宜しくお願いしますね」


「はい!こちらこそ、末永く宜しくお願い致します!」


「そろそろ、挙式のお時間でございます」


「会場で待ってるよ」


「うん」


「…りんご、幸せになるんだよ…」


父と母の背中が何処か寂しげに見えた…。


「ありがとう…お父さん、お母さん…」


私は涙を堪えながら、父と会場へ向かった。

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