第15話

逃げられない!



そう思った瞬間――――…


ドカッ!



私を掴んでいた腕の力が一気になくなった



『………っつう…誰……だ―――…あ……』



木村は後ろから思いっきり蹴られ土の上に倒されている


蹴った相手の顔をその時初めて見た



「俺の女に何、手出してんの?」


「は?」『は?』


………木村と声はもっちやったよ



でも――――…それよりも今…なんて言った?

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