第8話

ある日――――


春を取り合って女の子二人が春の腕を引っ張った



その途端―――――



「…痛ーーーい!」



―――聞こえてきたのは春の悲鳴



春の腕はガクンと力なくぶら下がり痛々しい姿



あまりにも強く引っ張りすぎて春の肩が抜けてしまったのだ



幸いすぐに直ったものの


それ以来、春は一切女の子の傍には近寄らなくなってしまった



仕方がないといえばそれまで――――…


もてるあまりに起きてしまった悲劇………

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