第7話

春の女嫌いは


すでに幼稚園の頃から始まっていた



『今日は春君は真理と遊ぶのー』


『ダメー!春くんは千里と遊ぶのよ!ネ?春くん』



大きくきれいな色素の薄い瞳。長い長い睫。薄茶色のサラサラとした髪。


春はこの頃からすでにもてる容姿や要素を充分持っていた


だからか―――女の子達はいつも春と遊びたくて取り合いになる

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