第32話

残酷な運命を課せられ、嘆いたところで何も変えることは出来ない。

小鳥はただただ、受け取った痛みで生命を繋ぐのみ。

了に負担をかけ、恋人に辛い想いをさせ、それでも自分は何ひとつ出来ることは無い。




小鳥はそんな自分が悔しかった。




思い出すのは、了の漆黒の瞳と大切な恋人の体温。





もう、もうこれ以上いらない-------










あぁ、どうか







誰か







この悲しみの連鎖を












解いて--------------

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