つながり

第28話

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ギシギシと、歩く度に音を立てる古びた廊下を歩いていく。

長い廊下に掛けられている名画達はこの地域では有名な屋敷に相応しい代物ばかりだ。


階段を登り2階へ行くと、ベランダの窓からは何10本もの桜が咲いているのが見える。

桜にしてはやけに濃いピンク色を、見せつけるかの如く咲く艶やかなその様は、逆にどこか気味が悪かった。


花の香を感じながら了はその桜に目をやった。






もうすぐ、冬だとゆうのに--------



この屋敷の桜は、散ることを知らない。

1年中花を咲かせ続けるそれを、





---------人は、"千年桜"と呼んだ。




了は軋む廊下を進み1番奥の部屋へと向かった。

その部屋はこの屋敷の中で、1番良く桜が見えた。


ノックもせず、部屋に入る。

そこにはひとりの女がベッドに横たわったいた。

栗色のウェーブがかった長い髪は彼女の膝くらいまであり、愛らしいその顔立ちはまるで幼い少女のようだった。






「遅くなった」


了はその女に謝罪する。


「まだ、大丈夫か?小鳥(ことり)」

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