第9話
お母さんに、心配をかけちゃ行けない。
幼い頃からずっとそう思ってきた。
看護師という人の命を預かる仕事。
その仕事をしているお母さんを子供ながらに誇りに思っていた。それは今でも変わらない。
だけどその反面、命と向き合う覚悟を持って働く責任と重圧に真正面からぶつかっているんだと思うと、自分には出来ないと思った。
わたしはそんなに強くない。
ただでさえ夜勤があったり、家に帰れば家事があったりの忙しない毎日。わたしも手伝いはするけど、役に立てていないような気がして。
だからせめて、いい子でいて迷惑をかけないようにする事が親孝行だと思っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。