第8話

数日経ってもあさひの人間の姿に慣れてない

なんだろう オーラが違う?すごい眩しい

それに顔も良いしで直視できないサングラスが欲しい 本当 顔が良すぎる。

※大切なので2回言いました

そんな感じであさひを直視出来ない日が続き

仕事も忙しくなり見事 風邪ひいた

あさひが朝から看病してくれるのは助かる

でも ものすごく申し訳ない。

今まで風邪ひいた時は薬自分で買いにコンビニ

行って飲んで仕事してたから こうやって

看病されるなんて久しぶりだ。

目をつぶると出てくるのはなんでもない言葉

ばかり思い出す

「夜永、キモすぎ こっち来んなよ」

毎日言われ続けたクラスメイトからの言葉

「そんなこと 考えてる方が

馬鹿なんじゃない?」毎日学校へ行くのを

嫌がる母に言われた言葉

「確か 君さぁ 朔夜くんのいとこだっけ?

朔夜くんはできるのに なんでできないかなぁ」

上司に毎日言われ続けた言葉

その後優しく教えてくれる朔夜先輩に当たってしまった「朔夜先輩はいいですよね 努力

しなくても 簡単に仕事こなせて」

知ってたのに 朔夜先輩が 努力していたこと

私のせいで 怒られてたことも小さい頃から

見てきたのに

朔夜先輩にあのまま謝れなかった 謝りたい

なのに自分で壁をつくってしまった。

本当に自分で自分が嫌いになる味方を自分で

失っていく

なんでもっと上手くできないんだろう?

なんで他の人のように行動できないんだろう?

なんで私はこんなに弱いんだろう?

他の人はどうやって乗り越えているの?

考えれば考えるほど自分を嫌いになる

後ろから闇が追いかけてくる このまま

飲み込まれた方が楽なんだろうか?

「夜永、起きてください!」

あさひの声で目を覚ます 身体中が汗まみれで

気持ち悪い「今 お粥できて 声をかけに来たら

うなされてて……大丈夫ですか?」

優しく 私に触れる あさひの手は私より

大きくて安心する 「あさひ……もう少しだけ

そばにいて」自分でも重症だなと思うでも

あさひがいないと私はもっとダメに

なってしまうとあの件で実感した。

あさひは困ったような表情で笑った

「……夜永、僕ね 夜永の負担になりたくない

でも 他の人と一緒にいるのは嫌です。

夜永は僕の特別で 何も無かった僕にまるで

朝日のような優しい笑顔で接してくれました」

何を言われるのか少し怖かった

「僕 夜永のこと諦められません 今言うのは

反則だってわかってるんですけど……」

優しく私の頬を撫でるあさひの顔はものすごく

幸せそうだった

「僕のこと、好きになってくれませんか?」

本当にこんなの反則だ もうこんなに

直視出来ないほどに好きなのに そんな私を

愛おしそうに見つめる顔で言われたら

もっと好きになるに決まってる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る