第5話

7月6日 午後 結局 あさひは最後までもう1つの

お願いを見せてくれなかった。

でもあさひはものすごく楽しみみたいで

何度も何度も真剣に願ってた

前と似たような夢を見た誰かが私を呼んでいる

「僕は、夜永のことが……」誰なのかは

分からない「やっぱり、僕は夜永のことが

好きでしょうがない。」寂しいようなそんな声

その話し方は何処かあさひに似ていた。

目を覚ますとまだ夜中だった

あさひは充電中でまるで眠ってるみたい

今ならあさひの短冊を見れるかもしれない

大人気ないのはわかってる でももし

叶えれるものなら叶えてあげたいそっと短冊を見るためベランダの窓を開ける

涼しい夜風が吹いていた

あさひの短冊を見ながら私には無理だと思った

本当は叶えてあげたいけど叶えられない

私は神様じゃないから

「マスター?」後ろから心配そうな声がする

「あれ、あさひ起きちゃった?」

無理だ 叶えられない あさひはどう思うんだろう

ずっと楽しみにしていたのに叶わないと

知ったら「……タンザク、ミタンデスネ?」

呆れたようにあさひはただ笑った

きっとここで謝ったらもっと傷つく

「……見てないよ、夜風にあたっただけ。」

そう言って布団に戻る ごめんね

叶えてあげられないあさひの願いは

[人になりたい]だった。

朝私は嘘をついて「仕事行ってくるね〜」

と言って家を出た本当は消化できなかった

有給を移動してもらったから休み。

「夜永ちゃんから連絡来るなんて珍しいから

びっくりしちゃった」私は気まずくて何となく

晴真くんと会うことにした

「晴真くんはずっと私のこと子供扱いするね

普通に接してくれていいのに」近くにあった

ファミレスに入った

「そっか、もう夜永ちゃんも大人に

なったんだな 少し寂しい」コーヒーと軽食

晴真くんもコーヒーを頼んだ

「それで、朔夜じゃなくて俺を呼んだって

ことは咲夜には言えないような秘密

なんだろ?何かあったか?」

分からない、なんであさひは人になりたいんだろう?「……彼氏のことか?まぁ彼氏さん

ロボットだったしな」「……わかってたの?」

晴真くんはまぁと言ってコーヒーを飲んだ

「俺の友達にもいるんだ ロボットと恋仲に

なった奴。まぁでも その友達のロボットは

人間になったけど」さっきから何も通じない

からかってるの?でも晴真くんはそんな人じゃない「その人と会える?」晴真はうーんと

悩みながらも「連絡だけしてみる まぁ今日

仕事の確率の方が高いだろうけど」

そう言って晴真くんはメールをしてくれた

あさひの願いを叶えてあげたい ずっと楽しみにしていたのを私が1番知っているから。

ブーッ、ブーッと晴真くんの電話が鳴る

「ごめん、電話。……もしもし」数分話した後

こっちへ戻ってきた「会ってくれるって 」

数十分後 2人組の男性が入店し晴真くんに

話しかけた。

「初めまして みことです」イケメンの友達は

イケメンなんだなと改めて実感する。

「初めまして 柚乃です。」

正反対な2人だ 柚乃さんがしっかり者だとしたら

みことさんはふわふわしている。

「それで、人になる方法だけどね 僕にもよく

わかってないんだ。ただ僕は柚乃の名前を

もう一度呼びたかった、あと柚乃が他の人と

いるのが嫌だった」みことさんはにっこり

笑いながら言った「もちろん ロボットに

なったら感情はないんだ、それなのに感情が

生まれる その感情が爆発したら人間になった」

何を言ってるのかイマイチ分からない

あさひが本当に感情があるのかさえ分からない

窓を見ると雨がポツポツ降ってきた

柚乃さんとみことさんそして晴真くんは

帰った雨宿りして帰ろうと思ったけれど雨は

強くなるばかりだ せっかくの七夕なのに。

人間なんていいものじゃないのに なんで

そんなになりたいんだろう?

会計して外に出る雨の中誰かが走っていた

考え事全て吹っ飛んでただその人にかけてった

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