第5章

第5話

陽の光と鳥のさえずり。


萌架のまだ、眠た気な瞼が少しずつ開く…。


目線をちらりと横にやると、愛しい恋人が可愛い寝息を立てて眠っている。


以前、彼が言っていた「朝は苦手」と言う言葉は本当らしい…。


『そう言えば…昨日、私、ルークと…♡』


身体には、薔薇の様に赤い愛の証が無数に散らばっている。


昨夜の出来事を思い出した途端に萌架は、身体が熱くなる。


『シャワー、浴びて来ようかな…。』


萌架がベッドから降りようとしたその時、彼に腕を掴まれ、引き寄せられた。


「ルーク…!?起きてたの…?」


ルークは、寝起きのとろんとした瞳で萌架を見つめている。


「今、目が覚めたのですが…もっと、萌架の側に居たくて…思わず引き止めてしまいました…。」


彼の可愛い引き止めに、萌架の胸はときめく。


「可愛い人なんだから…♡そんなこと言われたら、私…あっ…♡」


こうして、ヴァンパイア二人の甘やかな1日は始まったばかり…。


fin…♡

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永遠を生きる薔薇は美しく咲き乱れ…。 如月 春音 @Kisaragi-Harune

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