第3章

第3話

「…私の理性も、そろそろ限界のようです…。」


彼は、そう言うと、萌架のネグリジェのリボンに手を伸ばし、はらりと解かれていった。


その下には、絵画の様に美しい、透き通った滑らかな肌と女性特有の丸みを帯びた身体が現れた。


「萌架…、綺麗だ…。」


ルークは、激情を宿した瞳で、萌架を見つめている。


「ルーク…。」


萌架も、彼の瞳に引き寄せられる様に手を伸ばし、口付けを交わした。



二人は求め合い、やがて一つになる…。



それは、血よりも甘く…。



月明かりが二人のシルエットを優しく照らす…。



永遠を生きる二つの薔薇は、美しく咲き乱れ…。

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