第8話

けど―…




ああ言ったはいいけど、




この寝室に夜、一人で寝るのは、結婚してから初めてだな、




そう何となく思う。





何時もは狭く感じたりもするベッドだけど、



一人だと、なかなか広く感じる。





それに、



同じマンションにいるのに、別々に寝るのは何だか、やけに違和感を感じる。





―…そう言えば、正月にあいつが風邪をひいたときに、



似たような事で騒いでたな。




気持ちは―…




今ならわからなくもないけど、




あいつのは、ある意味、異常。







そんな事を思いながら、



その日は眠りについて、




翌日の夜も、



結局、同じようなやりとりを繰り返して、




同じようなことを思いながら、眠りに着いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る