第5話

「おねーちゃん、今日の夕食メニューは何ー?」



「ハンバーグとシーザーサラダとポタージュ……」



「わーっ、もしや、ここってファミレスー?!」



「櫻井家ですけど」



「知ってますけどー」





アイツ、妹が相手だと対応はちゃんと姉って感じだな。




そんな二人の会話に耳を傾けながら、




幸代の手料理に箸をつける。





―…ファミレスの味ではないな。




その辺のレストランなんかよりも幸代の作る料理は、





正直、美味い。





「ねぇ、いつまで滞在するつもりなの?」



「いちおー、二泊三日の予定ー」



「ちゃんと帰りの便、予約してるの?」



「ばっちり予約済みー。だから、明後日まで面倒よろしくー」




箸を進めながら、



そんな会話を幸江ちゃんとしている幸代を見てみる。





―…また、色々アホなことを考えてるんだろうな。



どうせ、風呂や寝る時のことでも考えてるんだろ。




幸代の考えることは。

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