第59話
とまあこんなふうにギャンギャン騒いでたのがいけなかったらしい。
「うっせぇぇぇぇぇ!!誰だコルァ!!」
そんな怒号と共に扉が蹴破られた。
あーあーあー。また扉ぶち壊しちゃって。昴じゃねーんだからさぁ……
その様子を至極冷静に傍観していたら私を抱き締めてるチビニャンコとその傍らにいる変態ノッポが視界に入ったらしいそいつは目を見開いた。
ちなみに変態ノッポが偶然にも壁の役割をしているため私のことは視界に入ってない。こいつ無駄に背ぇ高いもんだからよくこうして壁になってんだよね。何気に邪魔くさい。
変態ノッポとチビニャンコがいるとは思わなかったのか固まっている彼。が、すぐに満面の笑顔を見せた。
「紫野さん!久流さん!お帰りなさーい!すいません、あまりにもうるせぇもんでどこの連中かと……!」
満面の笑顔で駆け寄ってきたかと思いきや申し訳なさそうな表情に早変わりして謝罪する男。だがしかし。言ってることはかなり失礼だ。
あ、このモヒカン見覚えあるなーって思ったら木下か。まだ懲りずにピアスじゃらじゃらつけてんのな。痛そー。
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