「華。自分が女だって自覚してる？」

「えっ、あ、うん」

「嘘だ。自覚してたら恋人でもない男と二人暮らしするはずない」

「えー……？お前何言って……」

「もっと危機感持てって言ってんの。華は女なんだからさ」

何故つらつらと説教されてるんだ私。

チビニャンコのオーラが黒い。掴まれてる肩が悲鳴を上げている。変態ノッポは苦笑してるだけで助けてくれない。白龍メンバーはなんとも言えない表情のまま硬直している。

どうしろと言うんだ。

「私が女だから、何？なんか問題あんの？」

「…………はぁ、こういうことだけは昔から意見が合わないよね。いい？華は女だけど周りは男ばっか。襲われても文句言えな……」

「はーいストップ。説教はあとねーニャンコちゃん」

と、そこでようやく私達を傍観していただけの変態ノッポが割って入ってきた。おせぇよ。もっと早く助けろよ。私、昔からこういう可愛い顔したやつには何かと弱いんだよ。

変態ノッポがちらっと白龍メンバー達を一瞥し、私の耳元で誰にも聞こえないほど小さな声で囁いた。

「ここじゃ、色々とまずいんじゃねぇの？」

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