第46話

あれ?こいつら私が黒華抜けたこと知らなかったっけ?私ちゃんと皆に言ったよな?じゃあなんで探されてるんだ?





「お前ら含め、あそこを抜けたことは言ったはずだけどなぁ……」




「あーうん、抜けたことは報告したね。でもどこにいるのかまでは言われなかったよー」




「………え?そーだったっけ?」




「そうだよ、華」




「そーよー野良猫ちゃん」





いや、私は言ったはずだ。あのときちゃんと言ったはずだ。




そう思い、当時のことを思い出して……あ。







…………た、確かに。黒華抜けたことは言ったけど、幼馴染みの家に転がり込んだことは言ってなかったかも。あー、つまりこの状況は私のせいってことになるのか。




すまん。白龍メンバー。私の落ち度だ。





「悪い悪い!言ってなかったなー。今、幼馴染みの家に居候中なんだ」





あっけらかんと暴露した私に目を丸くする二人。幼馴染みがいることは大分前に言ったはずだけどな。





「まさかとは思うけど、幼馴染みって……男?」





恐る恐る、といったふうに口を開いた変態ノッポに首を傾げる。





「幼馴染みが女だったら私は今こんなに女に飢えてねぇよ」





あ、言い方間違えた。これじゃ発情期のオスだ。女友達に飢えてるんだよ。

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