第40話
「まさか奇襲か!?」
「……落ち着け。たった二人で敵陣に乗り込む馬鹿がどこにいんだよ」
「そ、それもそうか……」
奇襲とかなら二人だけじゃないはずだ。必ず下のやつらを連れてることだろう。けど、こいつらの話じゃ奏の後をつけてたらしいから本当に二人だけで来たってことだ。
もし下のやつらを連れてたら、ちょっぴりお馬鹿で鈍感な奏でも気付くはずだ。そこはほら、やっぱ1つの族の幹部だからさ。それなりに気配には敏感なんだよ。
だから敵襲ってことはない。少なくとも戦うために乗り込んだとは思えないな。
なら、宣戦布告か?
白龍ぶっ潰すぜオラァ的な宣戦布告をしにきたのか?
「その二人組、なんか言ってた?」
「なんか、誰かを探してるとか騒いでたんす」
千里の問いにそう答える白龍メンバー。
誰かを探しにわざわざ敵地に乗り込むか?よっぽど大事なやつなんだな。
「今輝さんが対応してるんすけど、その探してるやつがいないか確かめるためにここまで来たって……」
「んー……とりあえず俺も行ってみるか」
「私も行く」
ここまで話聞いちゃったら気になって仕方ない。
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