第25話

「はぁ……分かった分かった。アンタを助けたのは女で、その女にお礼を言うために会えそうな場所に来たってことね?」




「は、はい……」





わざわざお礼言うためだけにこんな場所に来るこの子も度胸があるのか単に馬鹿なのか……まあいいや。




この子、もしかしたらその助けてくれた女に会うまでこういう危ない場所練り歩く可能性あるし、白龍の管轄内で揉め事起こしてほしくないし、僕が一緒にその女探してあげようか。




喧嘩が強い女ってここらじゃ華しかいないからね。どんな子なのか少し気になった。





「僕も一緒に探してあげる」




「えっ!?そそそんな!申し訳ないです……!」




「勘違いしないでよ。うちの管轄内で揉め事を起こしてほしくないってだけから」




「は、はいっ!ありがとうございます!」




「ほら、さっさと行くよ」





その男前女子の顔を拝むのも良いかもね。

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