第90話
次の日、私は竜の車に乗せてもらって学校へ行った。
昨日かなり心配かけたからできるだけ一緒にいた方が竜も安心するかと思って甘えてみた。
終始竜がデレデレして気持ち悪かったからもう甘えないけど。
「華、おっはよー!」
後ろから抱きついてきた奏ににっこり笑顔を向ける。
「おはよう。どしたの?なんかえらくご機嫌だね」
奏は人懐っこくて可愛すぎるくらい可愛い。なんだか妹みたいでついつい構ってしまう。
「ほら、僕ずっと放課後忙しかったじゃん?それが片付いたから久々にゆっくりできるんだー」
「そっか。じゃあマフィン買いに行く?約束してたし」
「うん!行く行くー!」
花が咲くみたいにぱぁっと明るい笑顔で返事する奏に私も笑みが溢れる。
やがて弦が教室に入ってきていつも通りの一日が始まった。
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