第80話

竜の場合こうした方が手っ取り早いからな。多分もうすぐ死ぬ気で仕事を片付けることだろう。




荷物を取りに教室に戻るまでに何人もの屍が転がっていたのに気づいた。




すまん、やりすぎたわ。







再び教室に戻ればまだ弦がいた。生徒はもういない。





「華ちゃん、ありがとな。やり方がアレだけど」




「探しに行くの面倒だもん」




「まあ何にせよ、あの馬鹿華ちゃん大好きだからな。効果は抜群だろ」




「暇があったら見張ってやってね」




「もちろんそのつもりだ」





わー、わっるい笑顔だぁー。




今の弦、どこからどう見てもその筋の人にしか見えないよ。




ま、あとは弦に任せればいっか。





「じゃ、私帰る」




「おう。気をつけて帰れよ」




「……あ、弦。ちょっと聞きたいんだけど、この学校ってバイトしても何も言われない?」




「バイト禁止なんて校則ないから大丈夫だろ。……突然どうした?」

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