第71話
「じゃあねー華!また明日ー」
「じゃあな、奏」
短い挨拶を済ませて直ぐ様教室から飛び出して行ってしまう奏を見送った。
なんか、最近放課後は忙しそうだな。
ま、私には関係ないからいいや。
というか、あのキラキラスマイルを放った日から男どもが全く私に絡まなくなったんだけど……奏がなにかしたのか?
奏ではなく私を見て怯えてる。私なにもしてねぇぞ。
「はーなちゃん」
耳馴染みのない少し低めの色気漂う声が私を呼んだ。
振り返ってみると、そこには転校初日に会ったことのある顔があった。
「なんか用?」
幸のそばにいた、よく知りもしない私を罵ったあの明るい茶髪野郎が怪しげに微笑んで教室の扉に寄りかかっていた。
「ちょっと話、いいかな?」
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