「白龍」
第70話
『聞いたことない?「白龍」っていう暴走族』
竜の言葉が唐突に頭に浮かぶ。
……族と関わる気はなかったのになぁ。
「名前だけは知ってたよ、一応」
「……へぇ。知っててその反応か」
「暴走族だろうが何だろうが、誰かと深く関わる気はないから。勉強さえできればどこに誰がいようと別にどうでもいい。……着替えるからあっち行って」
暴走族「白龍」に興味の欠片も示さない私を無言で見つめる幸。だがすぐに視線をそらし、階段を上がる。
ようやく着替えれる。
女子トイレに入って素早く着替え、体育館へと急ぐ。
「………………」
体育館へと繋がる道を小走りしてる私を見て、不敵に微笑む者がいたのに気付かなかった。
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