第67話
女の私がいる中、教室で着替えだす男子。私は慌てて女子更衣室を探す。……が、女子更衣室がかなり遠い。
1年の廊下の端から端まで探しても女子更衣室がないってどーゆうことだ。
元男子校だから女子更衣室自体がないのか?
仕方ない。トイレで着替えるか。
「…………華」
女子トイレに入る直前に声をかけられて振り返る。
そこには幸がいた。
「どーしたの?1年の廊下に来るなんて。あ、奏に用?呼んで来ようか」
「いや。お前に用がある」
幸が私に用?
首を傾げる私を黙って見つめる幸。無言が続く。
あの、体育に遅れるんですけど。
「幸、私のクラス次体育だから早く着替えなきゃなんだよね。用があるなら早く言ってくれる?」
これ以上無言が続くと本気で授業に遅れてしまうと判断した私は幸を急かした。
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