第68話

ようやく口を開いたかと思えば、



「………………悪かった」



謝罪の言葉が聞こえてきた。



「……え?なんで謝るわけ?幸が私に謝るようなことした?」



「……昨日の朝、千里が色々言ってただろ」




昨日……って、もしかして汚い女とかなんとか言ってたあの茶髪野郎のこと言ってるのか?



別に気にしてないのに。




「気にしてないから良いよ。てかそれでなんで幸が謝るわけ?あの茶髪が謝るならまだしも」



「部下の責任は上がとる」



「部下?」




頭に?が浮かぶ。すると幸は少し驚いた表情になった。




「……俺らのこと、知らないのか?」

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