第64話

周りにはいつの間にか人がいなくなってた。予鈴が鳴ったのかもしれない。全く、聞こえなかったじゃないか。授業に遅れたらどうすんだ。





ま、私がケンカしたことを知られなかったのは良しとしよう。




こんなのケンカのうちには入んないけど。






気絶してる男子はそのまま放っておいて、教室へと歩き出す。







そこに、彼がいたとは知らずに。

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