第42話
「華ちゃん、自己紹介」
「ん」
弦に促されるまま黒板の前に立ち、自己紹介する。
「神崎華です。これからよろしくー」
ピューピューっと口笛を吹いて「よろしくー」という人や「彼氏いますかー!」と聞いてくる人、様々な反応がかえってきた。
「いないよ」と言えばなにやら嬉しそうにニヤニヤしていた。
なにがそんなに嬉しいんだろう。
「華ちゃんは窓際の一番後ろの席な」
弦に言われた通り席につく。
…………が、なにやら隣からものすごい視線を感じる。
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