第43話

横をちらっと見てみると、そこには超癖ッ毛で銀髪の…………可憐な美少女がいた。




あれ?女は私一人って言ってなかったっけ?と思ったのも束の間、その子の制服が学ランだということに気づいた。




可愛すぎるだろ。これで男かよ。男装してるって言われた方がしっくりくるわ。





しばらくその子を凝視してると、ふと口を開いてぼそりと呟いた。






「………80点」






…………は?





「まあまあ良い顔してるね、あんた。僕には及ばないけど」




「……なんのこと?」




「はあ?あんた馬鹿?容姿に決まってんじゃん。僕ほどじゃないにしろ、こんな高得点のやつがいるなんてね。面白い」





じっとしてたら可憐な美少女にしか見えない彼は、小悪魔的微笑を浮かべてそう言った。

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