第39話

「華ちゃんの教室はここ。1ー1だ」




「おー、教室かー。久々だわー。あれだろ?自己紹介とかすんだよな?」




「ああ、そうだ。……だが入る前に言っておきたいことがある」






真剣な眼差しで私を見る弦に私も気を引き締める。






「いいか、華ちゃん。同じ学校のやつだからって油断すんなよ。身の危険を感じたら病院送りにするか首を飛ばせ……じゃない、首をトンして意識を飛ばせ」




あれ、今言っちゃまずいこと言わなかった?首飛ばしちゃいかんだろ。ホラーだわ。




「身の危険……ケンカとかか?なら全然大丈夫。ちょっと前まで族のトップやってたから」




「そうか、族のトッ……あ゛!?」





弦になら言ってもいっか、と思いさらっとカミングアウトした。




案の定、びっくり仰天した弦。うん、どんな顔しても弦の顔はやっぱ怖いね。

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