第7話
「な、なんでそんなこと……っ」
「入ったばっかで本当に何も知らないんだな。無闇にケンカを売った場合、相手と同じ痛みを知る。ルールは守ってもらうぞ」
零度の眼差しを送れば、海藤は何も言わなくなった。
「どういうつもりだ……?」
「言っただろ。ルールだって。で、この馬鹿にボコられたやつは?」
「そいつにやられたのは俺だ!!」
倒れている敵の中に金髪に紫メッシュの包帯と絆創膏だらけの痛々しい姿の男がフラフラと立ち上がって叫ぶ。
「いいじゃねぇか……ボコり放題ってことだろ?やらせろよ。じゃねぇと俺の気がすまねぇ!!」
金髪紫メッシュの男はフラフラなわりにやる気満々。そりゃそうか。借りを返せるんだから。
「海藤、やり返すなよ」
念を押してから男の前に引きずり出す。海藤は不服そうだが、これを守れなきゃ「黒華」にはいられない。
私の作ったルールには従ってもらう。
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