第6話
「華さん!?なんでこっちに来てんですか!?まだあいつは倒れてな……ぐぁっ!」
そいつの顔面を容赦なく殴った。何度も、ではなく本気の一撃だけなのは私なりの優しさだ。
「海藤……無闇にケンカを売らないっていう黒華のルール、知ってるか?」
殺気を露にすると海藤の顔が真っ青になっていく。心当たりはあるようだ。
「海藤。あの男の仲間にケンカ吹っ掛けたらしいな。どれくらいやった?」
「……あ……か、かなり………」
「そうか。なら同じ分殴られてこい」
海藤と、私と一騎討ちしていた敵が目を見開いた。
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