第8話

海藤が男の前まで来たところで直ぐ様拳が飛んできた。





バキィ!!




やり返そうとする海藤の両手を塞ぎ、身動きがとれないようにする。




その後も一方的に殴られる海藤。もう立ってるのもやっとの状態だ。





さらにもっと殴ろうと拳を振り上げた………そのとき。







「…………もう止めろ」






敵のトップが金髪紫メッシュの男の腕をガシッと掴んで止めた。





「……いいの?そいつは多分、もっとやられたはず」




「もういい。……一方的に殴るのは趣味じゃねぇ」




「そっか。じゃあさっきの続きやる?」




「借りを返した相手とケンカできるかよ」






吐き出すように言ったのを、私は笑って「そうか」とだけ言って頷いた。

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