第3話

やがてトップ同士の一騎討ちになり、手加減していた私は相手の攻撃を分析しだす。



威力はあるけどややスピードが遅い。




私の攻撃を避けて「これで終わりだ!」と嬉々として叫ぶ敵のトップ。



真正面から来た拳を素手で止めると、瞬時に蹴りが入ってきた。こっちが本命か。




その蹴りをいなして、逆にこっちが蹴りを入れると相手は尻餅をついた。




「いい加減諦めろよ。お前に勝ち目はねぇぞ」





冷たく言い放つ私は少しも息が乱れてない。だが相手は私の蹴りで立つのがやっとだ。……手加減したのにな。





「う……るせぇ……っ!お前のとこの下のやつにやられた借りを返すって……決めてんだよ!!」




目を細めて彼を見つめる。

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