第51話

すると突然リビングのドアが開く音がした。


「!?」


その音に少し驚いたけど柏木さんが戻って来たのかと思いそちらに振り向く。


だけど、


リビングに入って来たのは……、


柏木さんじゃなかった。


「え……、若月君!?」


彼と認識するまでどのくらい時間が掛かったのか分からない。


彼自身もアタシを見て驚いていた。


そして彼は溜息をひとつつくとリビングの革張りのソファに身体を落とした。


「こういう事か、」


若月君はそう呟く。


「え、こういう……こと?」


アタシは座っている彼に近づいた。

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