第45話
アタシにキスを落とした若月君はアタシに何か言って帰って行ったけれど……。
覚えていない。
心臓の音がうるさすぎて。
耳も脈打って聞き取れなかった。
ううん、
彼が耳元で囁くからゾクゾク……した。
あの瞬間、アタシの身体は若月君に支配されてしまった。
また16歳のあの時のように彼にときめいている。そんな言葉はもう頭を過らないと思っていたけれど。
帰りの電車に乗ろうとした時着信音が鳴る。
主は、
柏木さんだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます