第23話
「綺、」
「は、はいっ、」
若月君の声にアタシの動悸は増すばかりだった。
「彼氏いるなら紹介してくれたら良かったのに。」
「え、えと、プライベートな事なので若月君にはか、関係ないというか……、」
アタシ達四人の間の空気は何とも息苦しいモノだった。
若月君は渓人に軽く会釈するとそのままアタシの前を女性と通り過ぎて行った。
「はあ……ビックリした。」
アタシは大きく息を吐いて座った。
「……おい、ビックリしたのはこっちの方だよ。俺は何時からお前のオトコになったんだよ。」
渓人はアタシを見下ろす。
「ご、ごめん渓人。つい……、」
「俺には知る権利があるよなあ?お前と若月歩生の関係を。」
アタシは小さく頷いた。
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