第20話
惚れるなって……。
「ほら綺呑め!」
仕事の帰り、アタシは渓人に食事に誘われた。
渓人とは時々夕飯を食べて帰る事がある。
それは大抵アタシが落ち込んでいる時なんだけど。
「渓人、今日は何時もの居酒屋じゃないんだ?」
「ああ、あそこ店主が交通事故で骨折して今入院してんだとよ。昨日張り紙してるの見たんだよ。」
「ウソ!あのオジサン!?」
「そうそうだから今日はイタリアン。お前好きだろ、パスタ。」
そう言って渓人はパスタをお皿によそう。
「……ありがと。」
「ん、顔色も戻ったな。」
あれからずっと渓人は気にしてくれていた。
入社した時から渓人とアタシは辛い時も商談成立した時も励ましあってきた。
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