第19話
「何だお前顔色悪いぞ?」
デスクに戻ると渓人が心配そうに顔を覗き込む。
「大丈夫。」
「若月歩生に無理難題言われたのか?」
「……そうじゃない。」
ある意味無理難題に近いかもしれないけど。
「まあ綺は柏木さんしか関わった事がないからな、結構オトコは面倒だぞ。」
渓人はそう言って笑った。そして持って帰った若月君の図面を手に取る。
「げ、すげぇ……これが若月歩生の生図面か。」
「渓人、勝手に……、」
「綺、惚れるのは図面だけにしとけ。」
「え……、」
渓人はそう言ってフロアから出て行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます