第14話
――――……
それから二週間経ってアタシは若月さんから連絡を貰った。
指定された場所はクラージュ日本支社の中ではなかった。
「あの……、ファミレスで良かったんですか?」
「あ、気に入らない?ホテルのラウンジに変えようか。」
若月さんはそう言ってアイスコーヒーを一口飲んだ。
「い、いえ。アタシは何処でも良いんですけど若月さんが……、」
彼にこんな場所は似合わないと思った。
とても異質な感じがした。
「俺、ファミレス結構好きなんだよね。この店よく使わせてもらってる。宇川さんに一々クラージュに来てもらうのも悪いしね。」
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