第11話

「まさか宇川さんにこんな形で会えるとは考えてなかった。」


「すみません。」



「え、謝らなくても良いよ。宇川さんは俺には会いたくないと思ってただろうし。あれから卒業するまで話す事もなかったしね。」



アタシは返答する事が出来なかった。



「テスト図面書けたら連絡します。」


そう言って若月さんは立ち上がる。


「よ、宜しくお願いしますっ、」




アタシと彼の再会は簡単に区切られてしまった。

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