第7話
今の私の姿はこの前とは全く違う。
髪は白。
瞳は琥珀。
そんな日本人離れしたその容姿は、
月の光や、街灯に照らされるとまた違った色合いに姿を変える。
髪は白銀に輝き──
瞳は金色と化す──
その姿は、茶髪にブラウンのカラコンをしていた時とは全くの別人に見えるはず。
勘がいい人じゃないと、同一人物とは思われないくらい変わってると思う。
きっと、誰も私が白雪美夜とは気づかない。
だから──
今日の私はいつもと違って良い……。
さて_
今日はこっちの道から学校目指して行って見ようかな。
出来るだけ沢山の道を把握しておきたいし。
しばらくすると、
騒がしいなぁ、何の集まりだろう……?
私は着ていたパーカーのフードを深く被り、フェンスを挟んだ歩道を歩きながら、様子をうかがった。
あ、かなりいる。
10人以上はいるかも。
──うわぁ。
コレ、下手したら20人はいるんじゃないの?
すると、大きな声が聞こえた。
「うぇーい!」
「まだまだぁー!」
──え?
これって、まさか……。
「イってぇー!」
「おいおい、みちる何やってんだよ!」
喧嘩……!?
私は少し離れた所で様子を伺っていると、それがただの喧嘩じゃないことを知る。
「誰かバットとか持ってきてねぇのかよ!?」
「やっぱり強ぇー!」
こう云うのって、集団リンチって云うんだっけ……?
「…………」
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