そしてもう一度出会う
第6話
この都内には、現在_
二つのトップが存在していることを、
この街に来てから出来た友達に教えてもらった。
全国No.1_『
南の街を縄張りとして、
何十年も前からトップを維持する暴走族。
構成員総勢、100人。
傘下、3チーム
そして、もう一つ──。
都内No.1_『
北東の街を縄張りとして、数年前に創立した暴走族。
赤龍と同等の強さに、“都内No.1”と言う肩書が付いた。
構成員総勢、100人
傘下、なし
この二つの族は抗争もせず、同盟を組むこともなく共存しているらしく、
私が住んでいる家と、通う中学校の間が境界線らしい。
「美夜ちゃんがこれから夜に遊ぶならこの二つとは絶対に喧嘩しないでね!
あと、
あそこレディースがいるから」
「うん。分かった!」
✽ ✽ ✽
──とは、友達に言ったものの……。
「普段から特攻服 着てるわけじゃないから見分けつかないなぁ」
不良ぽい奴等がそこかしこにいるけど、
学生服で歩いているから、どこの暴走族なのかは聞いてみないと分からない。
この前のあの人は──
どこかの暴走族に入ってるのかな?
さっき出会った道を通って来たけどいなかった。
この近くに集まる所なんてないから、少し離れた周辺の暴走族になるけど……。
神鬼いれて三つはあるのよね。
まぁ喧嘩が強いからって、集団に属してるわけじゃないんだけど……。
「どこかでまた会えるかな……」
会いたいな……。
…………。
私、なんでこんなに会いたがってるんだろう……?
……あぁ、そっか!
お兄ちゃんと同じくらい、かっこよかったからだ!!
それにしたって──
これ出会ったらストーカー扱いされるかも……。
まぁ今の私なら出会っても、あの時の女なんて思うわけないと思うけどね……。
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