第82話

仕事の千秋君との信頼関係は問題ないのに、

彼氏?になった千秋君との信頼関係には問題がある。


私の嫌がることはしないって言ったけど……。



シワにならないようにサイドテーブルに着ていた服を重ねて置く。

千秋君が貸してくれたTシャツに袖を通すと生地の肌触りに驚く。

高級至高なのかな、ちょっと生活レベルが違う。


そして布団の中に入って少しして千秋君が寝室に入ってきた。


何も起こらないことを知っているのに、何故かソワソワしている自分が情けなくなる。


まるでその何かを期待している、という感情と

不安というふたつの思いが私の心を支配していた。

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