第59話
翌日、私は槇村君に謝る。
「あー!やっと塚原さんのニセ彼氏から解放されたんですね、俺。」
「ごめんね、千秋君から結構酷い事言われてたんだね。」
「そうですよ!もう泣きそうでしたよ、エレベーターの中で手を出されるのかと思いましたよ。」
「そんな大袈裟な、千秋君はそんなこと、」
「しかねないヒトですよ!?」
間髪入れずに槇村君は私の言葉を遮る。
「千秋朔も初めから嘘だと分かっていたなら言って欲しかったですけどね。で、そんな話をしたということは2人は付き合うんですか?」
「え、まさか!それはないよ。」
「は?2人に障害ないでしょ?」
「私と千秋君はそういう関係にはならないから。」
「千秋朔がそう言ったんですか?」
「そうじゃないけど。」
「塚原さんだけが意固地なんですかね。」
意固地になってる?私が?
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