第58話
「私、頑張るね。」
「え?」
「千秋君と仕事が出来て感謝してる。」
「なに……、突然。」
自分の気持ちを伝えることを優先するほど私は強くないし、それで千秋君が困る姿も見たくない。
このままの状況を継続することも私達にとっては大事な事だと思う。
なんでも手に入ると思っていた17歳の時とは違うんだから。
「最後まで千秋君の担当するからよろしくね。」
私はそう言って事務所を出た。
2度目の恋の最終ミッションは千秋君のそばにいて彼を諦めるという高度な心理状態をクリアしないといけない。
千秋君じゃない誰かを好きになる日って本当に来るのかな。
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